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<川瀬巴水・新版画木版画について>鷹島見聞録

鷹島見聞録では川瀬巴水・新版画専門店として2010年から販売を行い、これまで主に川瀬巴水作品3000点以上の木版画を

取り扱いを行ってきております。国内での入手が難しい巴水の初期作の入手先はほとんどが欧米、ヨーロッパになり、収集家、

美術館、公共機関などとなります。

 

現在では国内外の人気が高くなり、需要とともに希少な作品、状態が良い作品が年々減少してきております。

巴水の作品は600点以上あるといわれておりますが、版元、渡邊木版画のそのほとんどは関東大震災などにより版木と

その多くの作品が消失し、また初期の作品につきましては、海外向けに製作販売されていたため国内での流通は少なく、

そのため大震災前の作品は大変希少なものになっております。大震災により版木が消失した作品(大正12年以前の作)など、
旅みやげ第一・第二・第三集、東京十二題、東京十二ヶ月、日本風景選集、東京二十景など製作年代が古い作品、巴水肉筆画、

また摺り数が少ない希少作品などは入手が難しい作品となります。


鷹島見聞録ではこれまでに初期作から後期作の大多数を納めさせていただいてきておりますが、現在では多くの方々が巴水を

はじめ新版画が知られるようになり国内外の収集家の数も増えてきている状況で、初期作などは増々流出されてきていないのが

現状です。当店では海外(欧米・欧州)のディーラー、大手収集家、公共機関などと連携しておりますので入手が出来にくい

希少作に関しましては国内のどこよりも提供できることと考えております。

<川瀬巴水による制作年代>

木版画を記す証は版元(渡邊庄三郎版)との間に年代に応じて作成されたシール・丸印で年代が解るようになっております。

その他の版元(土井版画、酒井川口、尚美堂ほか、)で製作 された木版画もございますが、巴水版画といえば

(渡邊庄三郎版・版元渡邊木版画)が主になります。

 

国内での販売では、初摺り、後摺りと説明されるのことがが一般的ですが、年代だけを記載して初摺り、

初期摺り、生存中摺りなどの記載をされないのがほとんどです。そのため購入者にとっては不安がございます。

初摺り、初期摺り、生存中摺り、後摺り、復刻版は一般的には木版画作品に押印されている年代による

それぞれの「渡邊印章」で判断いたします。(年代に応じて初摺り~復刻版までの印章は約16種類あります)

取扱いの写真資料がありますのでこちらで判断できます。※下記参照

稀に摺り年代が解らない (印が押されていない) 木版画 (試し摺り、未完成品) がございますので、

製作された年代や紙質などで判断することで判断することが可能です。

●大正初期の作品 初摺り:「渡邊庄三郎 縦長シール」6mm黒丸印・最古シール(大正7年~13年まで)

●大正後期の作品~昭和初期の作品 初摺り、初期摺り:「渡邊庄三郎 縦長シール」

●昭和初期の作品 初摺り、初期摺り:「渡邊庄三郎 縦長シール」

●昭和中期頃の作品 初摺り、初期摺り:「渡邊庄三郎印」6mmカタカナ赤印

●昭和中期の作品 生存中摺り: 6mmカタカナ黒丸印

●後摺り:平成の摺り、令和の摺り 7mmカタカナ黒丸印と、ヒラガナ「わたなべ・文字スタンプ」 

平成摺り (赤色のタテ型わたなべスタンプ)、令和摺り (黒色のタテ型・わたなべ・文字スタンプ)

※いずれも7mmの丸印を使用されています。

  • 小判は当時の物から後摺りまであります。増刷されていない当時物は希少です。

 

当時の版木を使用した(初摺り、初期摺り、中期摺り、後摺り、復刻版の順)で摺られたものをオリジナル版画(本物)と

記載しております。希少作品は主に大正時代の初期作品、摺り数が少ない作品の順になります。

 

こちらは川瀬巴水の渡邊木版画の資料に基いて海外の専門家(美術館・博物館ほか)が製作した年代シール資料です。

一般では解りづらいので、縦印・菱形印・円形赤・黒印・ひらがな(わたなべ印)などで判断材料になります。

下記資料を参考としてご活用いただければ幸いです。

鷹島見聞録

製作年代参考資料

年代資料-渡邊印章資料-1.png

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​川瀬巴水 木版画販売

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